御嶽海、2敗を堅持 張本勲氏の観戦に驚き「喝」

笑顔で国技館を引き揚げる御嶽海(右)と正代(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

関脇御嶽海(26=出羽海)が初顔合わせの友風を下し、2敗をキープした。しっかり前に出て、土俵際で慌てず、理詰めで押し出した。

「教えてあげましたよ。あの体なら前に出た方が脅威なのにね」と引く流れを見せた相手をチクリ。

8日目に貴景勝に2敗目を喫していた。連敗しなかったことに意味がある。「そこは1つの課題だったんで、今後に…ね」。三役連続在位は歴代2位の16場所目だが、過去15場所で連敗しなかったのは、唯一2桁白星を挙げて優勝した昨年名古屋場所だけだ。

トップを1差で追う優勝争いは、まだ他人ごとを決め込む。隠岐の海が初黒星を喫したことを振られて「頑張ってほしい。おじさんの意地を見せてほしい。こっちが喝(かつ)をもらってますからね」とエールを送った。この日は「喝」の“元祖”張本勲氏が観戦に訪れていた。「え? 来てたの?」と驚いて「喝!」と笑っていた。