大栄翔2場所連続勝ち越し、枠空くまで耐えて待つ

大栄翔(右)は押し出しで琴恵光を下す(撮影・加藤諒)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇22日◇東京・両国国技館

東前頭3枚目大栄翔が、幕内上位で2場所連続の勝ち越しを決めた。

西前頭7枚目琴恵光(27=佐渡ケ嶽)を持ち前の突っ張りで遠ざけ、はたきやいなしを交えて最後は押し出した。初の金星も獲得した今場所。「上位の番付で自信になる。勝つ内容も良かった。貫き通すことができた」と、充実の場所を振り返った。

目標は新三役だが、なかなか風が吹いてくれない。今場所も両関脇、両小結が軒並み勝ち越し。同じ平幕でさらに自身より番付が上の北勝富士、朝乃山も勝ち越すなど、なかなか枠が空いてくれない。「勝つことに越したことはない。ここは我慢です」と大栄翔。番付は運の要素も絡む。流れが傾くその日まで、じっと堪える覚悟だ。