井筒親方告別式「全力で駆け抜けた」妻杏里さん挨拶

元関脇逆鉾の井筒親方(本名・福薗好昭)の時津風一門葬の告別式で出棺に臨む喪主の杏里夫人(左)と長女の清香さん(撮影・小沢裕)

膵臓(すいぞう)がんなどを患い、16日に58歳で急逝した元関脇逆鉾の井筒親方の葬儀・告別式が25日、都内の井筒部屋で時津風一門葬として営まれた。

相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)、井筒親方の弟の錣山親方(元関脇寺尾)、弟子の横綱鶴竜らが出席。出棺に際しては錣山親方、鶴竜らがひつぎを持った。喪主で妻の福薗杏里さんは「主人らしく全力で駆け抜け、燃焼した人生だったと思います。本人が言いたくて、言えなかった言葉を言わせていただきます。皆さん、長い間お世話になりました」とあいさつした。

ひつぎを乗せた車がクラクションを鳴らして出発すると、参列者から「逆鉾!」という声が次々と飛んだ。車はその後、両国国技館に立ち寄った。八角理事長ら協会執行部の親方衆が一列に並んで最敬礼。故人の旅立ちに立ち会った。