白鵬示した「相撲の重さ」視察ラグビー仏代表大興奮

白鵬(中央)は巡業の稽古後、サインを求める一般ファンの他に、ラグビーW杯フランス代表のコーチ陣から写真撮影を求められた

大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、ラグビーのフランス代表と交流した。10日、千葉市で行われた巡業会場には、現在行われているラグビーW杯日本大会に出場中のフランス代表のコーチ、スタッフら約15人の姿があった。

「相撲からラグビーのタックルのヒントを得たい」と視察に訪れた一行は、朝稽古の最後に白鵬が土俵に上がると「ハクホー!」と色めきだし、熱視線を向けていた。

白鵬は、9月の秋場所で2度目の優勝を飾った関脇御嶽海と計10番の三番稽古(9勝1敗)、さらにはぶつかり稽古を行うという、最高の手本を同代表に披露する格好となった。稽古後には、ファンへのサインでできた“密集”をかき分け、同代表の一行は突進。半ば強引に割って入り、記念撮影を要求。白鵬がコーチらのスマートファンを手に、自らシャッターを押して要求に応じた。

白鵬は「『写真を撮って』と言われたからね。まあ、相撲の重さはこの世には(他に)ないからね。この重さとスピードを合わせたら、とんでもないチームになるね」と、笑顔で話した。すでにW杯後のチームづくりに着手しているフランス代表に敬意を表すると同時に、将来的な飛躍を予感したように話していた。