北勝富士が粘り勝ち 先輩豪栄道から不屈の闘志学ぶ

北勝富士は高安(左)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇8日目◇19日◇東京・両国国技館

東前頭2枚目北勝富士(27=八角)が、先輩の背中から不屈の闘志を学んでいる。懸命の右おっつけで、左差しにこだわる関脇高安(29=田子ノ浦)を押し出した。粘り勝ちで連敗を3でストップ。「(粘る相手に)疲れた。明日につながる。連敗を止めたのは本当に良かった」と、胸をなで下ろした。

埼玉栄高の先輩で、かど番の大関豪栄道(33=境川)は5敗目を喫して窮地に立たされている。それでも連日、土俵際での粘り腰など黒星の中でも執念を見せており、北勝富士は「豪栄道関は僕よりきつい状況だけど負けても次の日はいい相撲を取ったりしている。僕もこんなところで弱気になっちゃいけない」と、自らに言い聞かせていた。