<大相撲初場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館
幕尻優勝を果たした西前頭17枚目の徳勝龍(33=木瀬)が、取組後も観客を沸かせた。
NHKのインタビューで喜怒哀楽の受け答え。冗談を言って満面の笑みを見せたり、場所中に亡くなった恩師に思いをはせて涙を流した。
以下は場内インタビュー
-1番下の番付で優勝
徳勝龍 自分が1番下なので怖いものはないなって。思い切っていくだけと思っていました。
-優勝争いに向けて周囲の声は
徳勝龍 意識することはなく…。ウソです。めっちゃ意識してました。
-昨日の取組後は「意識していない」と言っていたが徳勝龍 バリバリ、インタビューの練習してました。-結びの一番で貴景勝との取組が決まった時はどう思ったか
徳勝龍 ずっと思い切りいけばいい。立ち合いだけ思い切りいけばいいと考えてました。
-時間前の仕切りで水を一口飲んだが
徳勝龍 喉がカラカラでした。
-優勝が頭の中にあったか
徳勝龍 それは意識せずにいこうと思いました。
-左四つ、右上手になった
徳勝龍 右上手取って出ていって、振られた時に危ないと思ったけどいきました。
-何が後押しになったか
徳勝龍 場所中に恩師の近大相撲部の伊東監督が亡くなって…。監督が見ててくれたんじゃなくて、一緒に土俵上で戦ってくれた気がします。
-伊東監督にどういう報告をしたいか
徳勝龍 ずっといい報告をしたいと思っていた。それだけで頑張りました。弱気になる度に監督の顔が思い浮かびました。
-奈良県勢の優勝は98年ぶり
徳勝龍 大変なことをしてしまいました。
-地元ファンに
徳勝龍 いい報告ができると思います。
-今33歳で次は34歳。若手も伸びてきているが
徳勝龍 もう33歳じゃなくて、まだ33歳と思って頑張ります。
-返り入幕でこの結果。次はどこを目指すのか
徳勝龍 もう、行ける所まで行きたいです。
-国技館に来てくれた母へ一言
徳勝龍 いつも照れくさくて言えないけど、お父さん、お母さん、産んで育ててくれてありがとうございます。