朝乃山が黒星発進、遠藤に「形を作らせた」と反省

遠藤(右)の攻めに耐える朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇初日◇13日◇東京・両国国技館

大関2場所目の朝乃山(26=高砂)が、小結遠藤に負けて黒星発進した。立ち合いで得意の右四つになれなかったが、引いた遠藤に対して前に出て圧力をかけた。しかし、勝負を決められずに攻めあぐねていると、遠藤に右差しを許し、左上手を取って強引に上手投げを狙ったが、すくい投げで転がされた。「攻め急いで相手に形を作らせた」と反省した。

今場所は白鵬と鶴竜の2横綱が休場となり、東大関の朝乃山が出場力士の中で最高位となった。新大関場所だった7月場所は12勝で優勝次点となり、弾みをつけてきた。周囲からの期待も膨らんできただけに重圧がかかった可能性があるが「先場所と変わらないです」と平常心を見せた。19年初場所以来となる初日黒星発進にも「明日から切り替えて頑張ります」と力強く話して会場を後にした。