照ノ富士6勝目「我慢して」のど輪も引かず玉鷲下す

照ノ富士(右)を攻める玉鷲(撮影・河田真司)     

<大相撲秋場所>◇8日目◇20日◇東京・両国国技館

東前頭筆頭照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、西前頭2枚目玉鷲(35=片男波)を下して6勝目を挙げた。離れようとする玉鷲から、何度ものど輪を受けたが1歩も引かず。前に出て圧力をかけ続けて、左を差して寄り切った。「我慢して前に出ることしか考えてなかった。勝ててよかった」と狙い通りの相撲に満足した。

8日目を終えて2敗を守り、大関貴景勝や関脇正代ら8人と並んでトップに立つ。2場所連続優勝の可能性も見えてきそうだが「まだ終わっていない。残り頑張りたい。目の前の一番に集中するだけ」と意識はしない。あと2つ白星を積み重ねて勝ち越せば、関脇だった17年九州場所以来の返り三役も見えてくる。