新入幕翔猿が勝ち越し「まだまだ暴れていきたい」

竜電(下)を下手投げで破った翔猿(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇10日目◇2日◇東京・両国国技館

新入幕の東前頭14枚目翔猿(28=追手風)が勝ち越しを決めた。

長身の竜電に右を差して頭をつけると、出し投げで相手の体勢を崩し、最後は左前みつを取って下手投げ。「胸を合わせたらしんどかった。胸を合わせないようにやった」と狙い通りの攻めだった。10日目での勝ち越し。「幕内で力を通じると、勝ち越せたのでうれしい」と笑みをこぼした。

8勝2敗としてトップを並走する。106年ぶりとなる新入幕優勝の可能性も残す新鋭は「(優勝争いは)意識していない。勝ち越しただけ。まだまだ集中して、まだまだ暴れていきたい」と、気合を入れ直した。