立浪部屋で新たに力士1人コロナ感染、計11人に

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が19日、これまで力士10人の新型コロナウイルス感染が確認された立浪部屋で、新たに幕下以下の力士1人の感染が確認されたことを明かした。芝田山広報部長は「10日の時点で陰性だったが、17日に鼻水等の症状があり、18日に2度目の検査を受けた所、きょう19日に陽性が出た」と話した。

立浪部屋では9日に、幕下以下の力士3人の新型コロナウイルス感染が発覚。濃厚接触者17人に対してPCR検査を実施したところ、新たに平幕の天空海ら力士7人の感染が判明していた。さらに今回1人の感染が判明し、立浪部屋では11人目の感染者となった。

また、協会から各部屋に通達を出したことを明かした。「全国的に感染が増大している。医療体制も逼迫(ひっぱく)し、東京都も4段階レベルのうち最も高い警戒度となっている。25日から外出禁止期間となり年明けにはすぐ初場所も始まる。いま一度、厳重に注意して行動して下さい、という内容」と通達内容を説明した。

角界ではこれまで、高田川部屋と玉ノ井部屋で集団感染が発生した。玉ノ井部屋の集団感染は9月の秋場所直前だったため、同部屋所属の力士らは全休の措置が取られた。今回の立浪部屋所属の力士らの初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)出場については「この状況なら問題ない」と重症者がおらず、初日まで約3週間あることから問題ないとの見解を示した。