貴景勝の自滅…体重減は不安材料/大ちゃん大分析

若隆景(右)に寄り切りで敗れる貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館

小兵の若隆景に、貴景勝が粘り負けした。小さい相手だけに、安全にいこうという気持ちが出たのか、少し相手を見て相撲を取ってしまった。

小さい相手だからこそ怖がらずに押さないとダメだ。それが、立ち合いで押し勝っているのに、若隆景のちょっとした横の動きで足が出なくなった。だから押しに威力がない。さらに、押し込んでいないうちのいなしでは、逆に相手に飛び込まれてしまうだけ。苦し紛れの右からのいなしで、精神的にも相手に余裕を与えてしまった。若隆景が下から粘り強く反撃できたのも、付け入る隙を与えてしまった貴景勝の自滅ともいえるだろう。

今場所は17キロも体重を落としたことで、動きが良くなったように伝えられているが、そこは不安材料と自分は見ている。突き押しの威力が、やはり落ちるのではないかと。また、相手に差させない、まわしを取らせない技術も、横綱を目指す上で貴景勝に求められる課題だろう。(元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)