大関復帰の照ノ富士が白星発進「V争いの中心でしょう」八角理事長も期待

明生(手前)の腕をきめる照ノ富士(撮影・河野匠)

<大相撲夏場所>◇初日◇9日◇東京・両国国技館

大関復帰の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、力強い相撲で白星発進。組んで良し離れて良しの明生(25=立浪)に二本差されたが、慌てず両腕をきめると休まず前に出て、最後は左から振り下ろすようにきめだした。

報道陣の電話取材に対応した日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、この一番を「照ノ富士からすれば差されたら(相手の肘を)きめるのは、いつものこと。(その後の攻めも)先に動いていた」と、休まず前に出たことを勝因に挙げた。

大関復帰の心情を「(緊張感は)感じられなかった。大関は2回目だから、プレッシャーよりやる気の方が大きいんじゃないかな」と察し、白星スタートを切ったことで「いい流れで行けると思う」と今後を見通した。優勝争いについても「こうゆういい相撲で安定してくる。(優勝争いの)中心でしょうね」と、出場する力士の番付最上位として期待を寄せた。