<大相撲名古屋場所>◇3日目◇6日◇ドルフィンズアリーナ
綱とりに挑戦する大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は「技」の取り口で初日から3連勝とした。
先場所まで4場所連続で関脇の地位を守っていた隆の勝を相手に、本場所で初めて「かいなひねり」を決めた。立ち合い当たって組み止めることはできなかったが、頭四つから勝負を焦らなかった。機を見て相手の左手を取り、体を開きながらひねって転がした。
四つ身の相撲や前に出る圧力が光るが、引き出しの多さをアピール。「(かいなひねりは)稽古場ではたまに出るけど、場所で出るとは思わなかった。ぎりぎりのところでも技が出るのは良かったと思う」と納得の表情を浮かべた。
初日からの3連勝は3場所連続となった。この日、7月6日は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の61歳の誕生日。今場所は開催日程が例年よりも早く、師匠の誕生日で相撲を取るのは初めてだった。大関陥落後に土俵から離れかけたとき、何度も引退を引き留めてくれたのは師匠だった。恩人の大切な日に、横綱昇進に向けて順調に白星を重ねた照ノ富士は「まだ始まったばかりなので」。地に足をつけて、連勝を伸ばしていく。【佐藤礼征】