照ノ富士が2場所連続のストレート給金に王手「1日一番集中して」

照ノ富士(右)は琴ノ若を寄り切りで破る(撮影・柴田隆二)

<大相撲秋場所>◇7日目◇18日◇東京・両国国技館

新横綱の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、2場所連続のストレート給金に王手をかけた。

初顔合わせの琴ノ若を寄せ付けなかった。すぐに胸を合わせることはできなかったが、相手が右四つから巻き替えにきた流れの中で両上手をがっちり。外四つで十分に引きつけて寄り切った。「落ち着いて見ていこうと思っていました」。

相手の琴ノ若は元横綱琴桜を祖父に持ち、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)というサラブレッド。先場所12勝を挙げて、今場所は初めての上位総当たりだった。琴ノ若の印象について「いいもの持っていると思います。体格もいいですし、腰の重さとか(もある)」と評価。素質の高さを認めつつ、貫禄たっぷりの内容で有望株を退けた。

唯一の勝ちっ放しで単独先頭をキープした。1差で追いかける1敗も平幕の妙義龍だけ。“独走態勢”に入りつつあるが「1日一番集中してやっていきたいと思います」と気を引き締めた。