正代「持ち味を出せるよう集中」大関として初の九州場所で3連勝

懸賞金の束を受け取る正代(撮影・鈴木正人)

<大相撲九州場所>◇4日目◇17日◇福岡国際センター

大関として初めて九州場所に臨む熊本県出身の正代(30=時津風)が、3連勝と波に乗ってきた。

過去2勝3敗と苦戦していた西前頭筆頭の若隆景を押し出し。立ち合いから持ち前の馬力で圧倒した。新大関場所だった昨年11月場所は、新型コロナウイルスの影響で東京開催。ご当所力士として、19年以来2年ぶりの九州場所を盛り上げる。横綱照ノ富士や大関貴景勝ら6人が4連勝を飾った。

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目の覚めるような正代の出足が戻ってきた。若隆景得意のおっつけをはじき返すように当たると、右をのぞかせて一気に土俵下へ退けた。「立ち合いから常に圧力をかけられた」。黒星発進だった2年ぶりの九州場所。「初日負けてしまったので、自分の持ち味を出せるように集中していた」と納得の表情だった。

控えめな目標を掲げがちだが、九州出身の現役最高位として燃えている。「大関に上がって優勝していないので、優勝するなら地元という気持ちはある」。昇進後の大関在位6場所で、2桁白星はわずか1場所。看板力士としてもどかしい現状に「大関としてそれなりの成績は残さなくちゃいけない」と決意を示している。

場所前の5日に30歳の誕生日を迎えた。中堅からベテランに差し掛かりつつあり「入門当時に比べてご飯を食べる量が減りました」と笑う。一方で休場はわずか1場所と、大きなケガに見舞われなかった丈夫な体は自慢。「自分は大学から(学生相撲出身)なので、そんなに年数がたっているわけじゃない。若い相撲を取っていけたら」。横綱照ノ富士は同じ1991年生まれ。ご当所場所で主役を奪う。【佐藤礼征】

▽八角理事長(元横綱北勝海) 正代は当たりが良かったから差し込めた。今日の一番は(大関に)上がってきた良かった頃の正代に戻ったような相撲。照ノ富士は落ち着いていた。貴景勝は絶対に引かないと自信を持って取っている。御嶽海はいい流れになっている。

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