<大相撲九州場所>◇5日目◇18日◇福岡国際センター
再入幕の西前頭15枚目阿炎(27=錣山)が、平幕唯一の初日から5連勝とした。東前頭16枚目天空海を押し倒しで下し、自身初の初日から5連勝。昨年7月場所前などに新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに違反し、出場停止処分を受けて一時は幕下まで陥落。昨年秋場所以来の幕内の土俵に、感謝の気持ちを持って上がる。横綱照ノ富士と大関貴景勝も初日から5連勝とした。
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三役経験者の阿炎が、再起を懸ける場所で奮闘している。立ち合いから強烈な突き押しで天空海を圧倒。自身初、そして平幕唯一の初日から5連勝としたが「あまり星数は気にしない」と表情を引き締めた。
昨年7月場所前と場所中にキャバクラに通うなどし、3場所出場停止処分を受けた。また、昨年6月に一般女性と結婚して第1子の長女も誕生したが、協会から住居を錣山部屋へ移す条件が付けられて自宅を離れた。処分期間を終え、師匠の錣山親方(元関脇寺尾)からは家族との生活を勧められたが、今も錣山部屋での生活を続けている。「幕内で勝ち越して、自分の中で『よし』と思った時に胸を張って一緒に住める」と自らを追い込んでいる。
ここまでの相撲内容を、八角理事長(元横綱北勝海)も評価する。「立ち合いに圧力があるから、絶対に引かないぞという突っ張りに迷いがない。相手には、いつか引いてくるんじゃないかというイメージがある。余計に突っ張りが効く。せっかく戻ってきたんだから、この相撲を続けることでしょう」と期待。周囲からの注目は高いが「今は相撲のことしか考えていない」と真摯(しんし)な気持ちで土俵に上がる。【佐々木隆史】
▽幕内後半戦の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士) (阿炎の5連勝は)当然でしょう。ケガで落ちたわけじゃない。(前回幕内だったときとの違いは)体ができあがっている気がする。前に出られている。