宇良の豪快相撲に館内拍手、土俵際で腕たぐり背後に回り両腕抱えて送り出し

霧馬山(右)を抱え上げる宇良(撮影・河野匠)

<大相撲初場所>◇6日目◇14日◇東京・両国国技館

人気業師の東前頭2枚目宇良(29=木瀬)が“怪力”ぶりを発揮した。

西前頭筆頭の霧馬山に追い詰められた土俵際だった。相手の腕をたぐって背後へ回り込むと、両腕を抱えて持ち上げた。そのまま運んで送り出し。豪快な相撲に館内のファンも大きな拍手を送った。

「自分の力を出し切ることに集中した」と宇良。相手をつった場面については「体が自然に動きました」と振り返った。

上位総当たりの今場所は大関貴景勝を破る相撲もあったが、6日目を終えて2勝4敗と星勘定では苦しんでいる。「(白星を挙げることについて)難しく感じている。力を出したい。それだけです」と、巻き返しを誓った。