大相撲春場所(13日初日、エディオンアリーナ大阪)を翌日に控えた12日、関脇から小結に陥落した隆の勝(27=常盤山)が報道陣の電話取材に応じ、同学年の出世レースを制することを誓った。
今場所は同じ1994年度生まれの若隆景と阿炎が新関脇に昇進。「本当に悔しいし、負けられない。倒してやろうという気持ちにもなります。同世代で一番先に(大関に)上がりたいと思っています」とライバル心を燃やした。
関脇には通算5場所在位しているが、小結には初めて就く。序盤から横綱、大関と対戦する見通しだが「(心境に)そんな変わりないですね。肩書関係なく、自分の相撲に集中するしかない」と話した。
初場所後の2月2日に新型コロナウイルス感染が判明し、38度超の発熱やノドの痛み、味覚障害、嗅覚障害の症状に見舞われた。「(稽古は)10日以上はやってなかった。(感染中は)本当に何することもなく、結構つらかったので、ずっと寝てましたね。外にももちろん出られないし、ずっと家に隔離されているので精神的につらい部分はありました」。リフレッシュできるはずの食事も「味覚がなくなってからは、何も楽しみがなくなっちゃったので。ただ固形物を(口に)入れているっていう(感覚)だけで。びっくりしました」と振り返った。
療養期間で体重も約7キロ落ちたというが、下を向くことはなかった。「意外と焦ることもなく、落ち着いて、自分だけに集中して稽古できたかなと思います。これまで積み上げてきたものが、自信にもなってますし」。稽古に復帰すると、四股を中心に基礎運動で土台を整えた。2月28日の番付発表後には、同部屋の大関貴景勝(25)と相撲を取る稽古を開始。「結構長い間休んだので、体を戻すのに時間はかかった。でも稽古内容的に大きく変えることなく、いつも通り淡々とやっていましたね」。
春場所の大阪開催は20年以来で、2年前の同場所では東前頭9枚目で自己最多の12勝を挙げて、初めての敢闘賞も獲得した。「大阪は験のいい場所なので」と気持ちも乗っている。
目標は「2桁」と明確で、大関とりの足がかりにしたい。「自分の持ち味を生かした前に出る一気の相撲を見せられればいい」と意気込んだ。