かど番の大関正代ようやく初勝利 初日から4連敗も阿武咲にリベンジ、館内からは大きな拍手

正代が阿武咲を破る(撮影・渦原淳)

<大相撲春場所>◇5日目◇17日◇エディオンアリーナ大阪

かど番の大関正代(30=時津風)に、ようやく初日が出た。

先場所敗れた東前頭3枚目の阿武咲にリベンジした。右おっつけ、左のど輪で攻められたが、懸命に堪えて最後は左から上手投げ。かど番大関としてはワーストタイの初日から4連敗を喫していたが、待望の初勝利で、館内からは大きな拍手が起こった。

【取組速報】春場所5日目全取組

正代は今場所初めて取組後のリモート取材に姿を現し「とりあえずホッとしてます。相手の攻めをしのいだのが良かった。できれば寄り切りたかったのが本音です」と内容を振り返った。

現行のかど番制度となった69年名古屋場所以降、かど番大関の初日からの連敗は、92年九州場所での霧島の4連敗が最長だった(8日目から途中休場で翌場所に陥落)。負ければ30年ぶりにワースト記録を更新する形となっていたが、意地を見せた。

白星が遠い4日間だった。「立ち合いの踏み込みは僕の中ではそんなに悪くないと思っていた。何かきっかけがあれば相撲になると思っていた。なかなか相撲にならなくて、モチベーションはだいぶ下がっていたと思います」と振り返る。

1月の初場所後に新型コロナウイルスに感染。発熱や味覚障害の症状に見舞われ、今場所前には調整遅れの不安を吐露していた。「(体の中で)ここが悪いというのが自分の中で分からないけど、これをきっかけに変わってくれたらと思っています」と顔を上げた。

今場所から「濃紺」の締め込みに新調した。「前のまわしが割と古くなっていたので、心機一転新しいものを用意しました」。かど番脱出へ残り10日間で7勝。険しい道になるが「とりあえず15日間取りきって、結果は後からついてくると思う。そこは考えないようにしている。今日みたいに思い切り圧力をかけて、前に攻められるような相撲取りたい」と意気込んだ。