神崎が勝ち越しに王手、羽出山との付け出し対決制す「思い切って自分の力を試そうと思った」

羽出山(右)を攻める神崎(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇6日目◇18日◇エディオンアリーナ大阪

昨年末の全日本相撲選手権で準優勝に輝いた近大出身の神崎(23=武隈)が、同じ三段目100枚目格付け出しで東洋大出身の羽出山(はつやま、22=玉ノ井)を押し出して勝ち越しに王手をかけた。

立ち合いから回転の速い突っ張りで先手を奪うと、最後は倒れ込みながら押し出した。「厳しい相撲が取れた」。羽出山は20年の全日本選手権で5位の実績を残している。高校、大学で1回ずつ対戦していずれも敗れており、初勝利となった。「高校、大学のときから同世代のトップの1人。思い切って自分の力を試そうと思った」と振り返った。

身長190センチ、体重152キロで長い手足を生かした突き押しが武器。境川部屋付きだった武隈親方(元大関豪栄道)が2月1日付で独立し、新生「武隈部屋」の有望株として期待を集める。

無傷の3連勝で、勝ち越しまであと1勝とした。「一番一番集中していきたい」と残り4番を見据えた。