高安、幕内で唯一の勝ちっ放し「足を止めないでいい攻めができた」愛娘に「元気をもらっている」

志摩ノ海(左)を攻める高安(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇6日目◇18日◇エディオンアリーナ大阪

大関経験者で東前頭7枚目の高安(32=田子ノ浦)が、幕内で唯一の勝ちっ放しを維持した。

立ち合いから右のハズで起こすと、出足の勢いそのまま一気に押し出した。「足を止めないでいい攻めができたと思います。今日は立ち合いだけ十分に踏み込んで、そこから圧力をかけていこうと思っていた」と手応えを語った。

【取組速報】春場所6日目の全取組

唯一の勝ちっ放しは「気持ちいいですね。まだ中日も来ていないので、目の前の取組にしっかり集中していい相撲取りたい」と気を引き締めた。

東京開催だった昨年春場所は、10日目まで後続に2差をつけながら、終盤戦に失速して優勝を逃した。昨年2月には第1子の長女が誕生したことが判明。今場所も毎日、電話で愛娘と会話をしており「毎日電話して元気をもらっている。簡単な言葉は話せるようになったので、ちょっとはコミュニケーションを取れるようになった」と“パパ”の顔を見せた。

横綱照ノ富士がこの日から休場するなど“荒れる春場所”の様相を呈している。念願の初賜杯に向けて「このままいい相撲を取ってお客さんが喜ぶような、見に来て良かったと思われるように頑張りたい」と意気込んだ。