栃丸が十両昇進、初土俵から11年遅咲きの花咲かせる 千代嵐は2場所ぶりの再十両

栃丸(2022年3月18日撮影)

日本相撲協会は30日、東京都内で大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、栃丸(29=春日野)の新十両昇進を決めた。

また千代嵐(30=九重)の2場所ぶりの再十両も決まった。さきの春場所で西幕下筆頭の栃丸、東幕下筆頭の千代嵐は、いずれも4勝3敗だった。

東京都練馬区出身の栃丸は、都立足立新田高を卒業後、11年5月の技量審査場所で初土俵。同期には照ノ富士、明生、高校の4学年先輩にあたる千代大龍らがいる。

序ノ口から順調に所要9場所で幕下に昇進し、本名の長谷山から栃丸にしこ名を改名した。そこから幕下と三段目を上下する場所が長く続いたが、2度目の西幕下筆頭となった先の春場所で1番相撲から4連勝。その4番相撲は十両貴健斗との一番を制し、勝ち越しを決めた。その後は3連敗だったが、幕下上位で大勝ちする力士がいなかったため、東幕下筆頭の千代嵐に続き2番目の昇進きっぷをゲット。初土俵から11年と遅咲きの花を咲かせた。