照ノ富士18日に両膝の内視鏡手術 休場問題視しないとの横審発言が手術に踏み切る要因の1つに

大相撲秋場所9日目 高安(左)に敗れ無念の表情の照ノ富士(2022年9月19日撮影)

9月の大相撲秋場所を途中休場した横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が両膝の内視鏡手術を受けていたことが22日、分かった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が明かした。18日に手術を受け、既に退院したという。抜糸後、リハビリと並行しながら治療する予定。

秋場所を途中休場した際に、伊勢ケ浜親方が手術の可能性を示唆していた。同場所後の横綱審議委員会(横審)の定例会合では、高村正彦委員長が仮に11月の九州場所(13日初日、福岡国際センター)を休場したとしても、横審としては問題視しないことを明言。手術すれば長期休場の可能性もあり、照ノ富士は慎重だったが、関係者によると横審の発言が、手術に踏み切る要因の1つになったという。かつて、両膝の負傷などで序二段まで陥落。不屈の精神で番付の頂点まで駆け上がった横綱が、じっくりと復活への道を探る。