朝乃山は6勝1敗、全勝逃し「目標を達成できなくて悔しい」十両復帰へ「後は結果を待つのみ」

朝乃山は上戸(右)を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲九州場所>◇13日目◇25日◇福岡国際センター

大関経験者の東幕下4枚目朝乃山(28=高砂)が今場所最後の相撲に臨み、西幕下10枚目上戸(27=立浪)を寄り切りで下し、6勝1敗で終えた。立ち合いで右を差して、得意の形を作って難なく寄り切った。「今場所最後の相撲でしたので悔いのないように自分の相撲を取ろうと思いました」と振り返った。

六番相撲で負けて、十両復帰が確実となる7戦全勝を果たせなかった朝乃山。「全勝優勝で文句なしで上がりたかったので目標を達成できなくて悔しいです」と6勝1敗も、六番相撲での黒星を悔やんだ。来年1月の初場所での十両復帰は現段階では確定しておらず、十両や幕下上位の力士らの成績次第となっている。そのため「後は結果を待つのみですので」と話した。

日本相撲協会作成の新型コロナ感染対策ガイドライン違反が発覚し、昨年7月の名古屋場所から6場所出場停止処分を受けた。今年7月の名古屋場所で復帰し、年内での十両復帰を狙ったがかなわず。この1年を振り返り「7月は三段目優勝でスタートしたけど、9月と今場所は優勝を目指していたので悔しい。この一番で発揮できなかった」と秋場所と今場所の黒星を悔やんだ。