朝乃山2連勝で幕内返り咲き&2場所連続十両Vへ前進「相手が引いたところを出られたと思う」

押し出しで千代の国(左)を破る朝乃山(撮影・岩下翔太)

<大相撲春場所>◇2日目◇13日◇エディオンアリーナ大阪

大関経験者で東十両筆頭の朝乃山(29=高砂)が、2連勝を飾った。

初土俵から通算42場所目の朝乃山に対し、相手は同100場所目と経験豊富な千代の国。相手のもろ手突きの立ち合いに、一瞬、朝乃山は上体を起こされ、直後の引きで今度は前のめりとなった。それでも落ちることなく前に出続け、押し出した。これで対戦成績を4戦全勝とする合口の良さもあり、自信を持って前に出て、幕内返り咲きにまた1歩近づいた。

取組後は「思い切り当たってくるかと思い、もろ手突きは頭に入っていなかったですね。千代の国関が(立ち合い前に)片手をついて、その後、すぐに来なかったので『ちょっと何か来るな』とは思っていたけど、もろ手とは思わなかった。自分はそのまま圧力をかけて、相手が引いたところを出られたと思う」と、とっさの対応だったと明かした。662日ぶりに幕内土俵で白星を挙げた、前日12日の初日の取組後は「緊張した」と話していた。この日は十両土俵だったが「土俵の上に上がると、自分は緊張しやすい方。そこで、しっかりと体が動いていけるようにしていかないといけない」と、硬くなりがちな中でも、自然と体が動くような境地を目指している。

十両優勝した先場所は、千代の国と14日目に対戦し、13勝目を挙げていた。最終的に先場所は14勝したが、朝乃山にとって1場所で13勝を挙げたのは初。幕内、十両を通じて自己最高を更新する白星で、今場所前には「千代の国関に勝って(白星を)『13』に乗せた時はうれしかった。最高で12勝までしか挙げたことがなかったので。数字上、上にいけたことがうれしかった」と、話したことがあった。今月1日に29歳となり、若い力士が台頭する中で、明確な数字として新境地に達したことで成長を実感。しかも経験豊富な千代の国を破っての白星で、喜びもひとしおだった。

29歳となったが、前日の取組後は「(関取衆最年長38歳の)玉鷲関の衰えない相撲を見てますので、そういう点に関しては、自分もまだまだ若いと思うので、まだまだやれると思う」と話していた。この日の取組後は「まだ2日目。まだまだこれから。明日(3日目)はまた、初日のつもりで自分の相撲を取っていきたい」と話すなど、連勝で一段と気力も充実。2場所連続での十両優勝へと突き進む。

【関連記事】大相撲春場所取組速報