若元春「三役として最低限」10勝目 優勝争いへ「さらに星を伸ばせるようにしたい」

若元春(左)は北勝富士を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲春場所>◇13日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪

小結若元春(29=荒汐)が2桁10勝目をあげて3敗を守った。

北勝富士との一番。「立ち合い、フワッと立ってしまった」と相手の圧力で攻め込まれるが、得意の左を差して一気に逆襲。最後は力強く寄り切った。

「左がのぞいたので何とか残せた。かなり苦しい体勢。余裕など全くなかった」と振り返るが、左四つの形を作り上げてきた。

新三役の先場所で9勝をあげ、今場所はさらに白星を重ねた。「三役として2桁勝利は最低限のハードルと思っている。それをクリアできたとは思うが、ここからさらに星を伸ばせるようにしたい」と優勝争いにも絡む残り2日へ、気持ちをこめた。