春場所敢闘賞の金峰山に母校から化粧まわし贈呈 カザフスタン国旗をアレンジ、カエルも描かれる

母校の目黒日大高から贈呈された、化粧まわしに描かれたカエルと同じポーズを取って笑顔を見せる金峰山

3月の大相撲春場所で、新入幕で11勝を挙げて敢闘賞を受賞した、カザフスタン出身の金峰山(25=木瀬)が12日、母校の目黒日大高を含む、目黒日本大学学園から化粧まわしを贈呈された。東京・目黒区の同校で贈呈式が行われ、金峰山は「先生方が化粧まわしをつくってくれて、うれしいです。来場所、優勝するために頑張りますので、応援よろしくお願いします」とあいさつ。大きな拍手を浴びた。化粧まわしは3本目で、次の夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)から、他の2本と着ける日を分けながら、土俵入りする計画だ。

化粧まわしは、カザフスタン国旗をアレンジしたデザインで、しこ名の由来となった金峰山や、カエルが描かれている。贈呈した目黒日本大学学園の小梛治宣理事長は「このデザインに1年以上の時間をかけました。金峰山関が着けて恥ずかしくなく、そして目立つ図案の化粧まわし。金峰山関は、これから大いに期待できる力士なので、三役はすぐでしょう。そして大関、横綱と駆け上っていただきたいという思いを、この化粧まわしに込めています。『金峰山関を横綱にする会』をつくりたいですし(その場合は)私が会長を」と期待した。

同理事長はさらに、カエルをデザインに組み込んだことについて「かえる跳びみたいに一気に横綱に駆け上ってほしいというのと、初心にカエルという意味で」と付け加えた。カエルを描かれたことについて金峰山は「カザフスタンでもカエルは悪いイメージじゃないです。カザフスタンで住んでいたところのすぐ近く、10メートルぐらいのところにも池があって、よく見かけたし、触っていました。食べはしないです(笑い)。ただカザフスタン語だとカエルは『バカ』。日本語だと全然違う意味になる(笑い)」と、明るく話し、気に入っている様子だ。

金峰山は、18歳で校名変更前の当時の日出学園に3年として編入した。その後、日大に進み、大相撲では三段目100枚目格付け出しから、21年九州場所で番付デビュー。昨年秋場所で新十両と、順調に出世してきた。まだ髪の長さが足りず、大銀杏(おおいちょう)を結うことができておらず「5月もちょんまげ。大銀杏は7月だと思う」。学校を訪れたのは17年3月に卒業して以来だといい「懐かしい。(日本に)来た時は日本語が分からなくて」と、英語で教師から勉強を教えてもらっていた高校時代を思い出していた。

横綱への期待をかけられたが、当の金峰山は「そんなに大きくは考えていない」と、まだ現実的な目標とはとらえていない様子だ。むしろ次の夏場所に向けて「ケガなく相撲を取って勝ち越したい」と、謙虚に話した。この日は初参加の巡業の合間。4日の愛知・岡崎市での巡業では、稽古で左太もも裏を痛め、テーピングを施している。「たぶん肉離れだと思う。変な音がした」という。それでも「巡業中は関取衆と稽古したい」と、ほぼ折り返し点となっている、残りの巡業にも意欲的。力をつけて、ケガも完治させて、来場所への準備を進めるつもりだ。