ウクライナ出身の獅司が今場所初黒星「引いたらダメ。緊張した」全勝優勝目指すも表情曇らせる

獅司(右)を引き落としで破る木竜皇(撮影・野上伸悟)

<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館

西幕下2枚目でウクライナ出身の獅司(26=雷)が、今場所初黒星を喫した。

幕下木竜皇との全勝対決は、右かち上げの立ち合いから突いて前に出たが、引きに乗じて相手に押し返されて、頭を下げたところで引き落とされた。取組後は、たどたどしい日本語で「引いたらダメ。緊張した」と、思うように体が反応せず、唇をかんだ。

すでに9日目に5勝目を挙げており、来場所はウクライナ出身として初の新十両昇進は確実な状況としていた。ただ、あくまでも獅司は全勝優勝を目指していただけに、取組後は表情を曇らせながら取材に応じていた。

来場所、十両の中でも1枚でも番付上位に名を連ねたいだけに「次が最後。頑張ります」と、意気込んでいた。

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