<大相撲夏場所>◇11日目◇24日◇東京・両国国技館
東前頭4枚目の業師、宇良(30=木瀬)が、あの人気SFアクション映画をほうふつさせる華麗な動きから5勝目を手にした。
錦富士に土俵際まで押し込まれながらも、意地のとったり。土俵下に落ちる錦富士を気にかけながらも、2本の足で懸命に残る姿が米俳優のキアヌ・リーブス主演「マトリックス」に登場する名シーンに似ている、とネット上で話題になっていた。
マトリックスといえば、SFX(特殊撮影技術)やCG(コンピューターグラフィックス)などを駆使して、近未来を描いた米映画で全4作品が出ている。リーブスが後ろに体をのけぞりながら銃弾をよけるシーンは、世界中のファンをとりこに。そのシーンを想起する宇良の動きに、SNS上では「宇良マトリックス」「マトリックス?宇良リックス?宇良バウアー?」など興奮交じりの投稿が相次いだ。
しかし本人は真剣そのもの。取組後の取材で土俵際での残り腰について問われると「分からないですね」と一蹴したが、白星がついてきたことには「一生懸命頑張りました」と喜んだ。