25年ぶり「ずぶねり」が幕内で出た!宇良が珍手で翔猿から白星

翔猿(右)をすぶねりで破る宇良(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

業師が珍手を繰り出した。東前頭4枚目の宇良(30=木瀬)が、「ずぶねり」で同3枚目の翔猿(31=追手風)に勝った。

幕内でずぶねりが決まり手として出たのは、1998年春場所5日目に旭豊が寺尾に決めて以来25年ぶり。当時は1961年名古屋場所13日目に若駒が一乃矢に決めて以来37年ぶりだった。

ずぶねりは低く四つに組んで頭を相手の肩か胸につけて食い下がり、相手の差し手を抱え込むか、肘を押さえつけるようにして、手と首をひねりながら頭を軸に倒すこと。頭を使ってひねり倒す「頭捻り」がなまって、ずぶねりとなった。