再十両の紫雷「緊張した」勇磨に敗れ関取初白星ならず、違法賭博に関与し昨年初場所休場から再起

紫雷を押し出しで破る勇磨(右)(撮影・森本幸一)

<大相撲名古屋場所>◇初日◇9日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ

再十両ながら関取として初めて土俵に立った紫雷(しでん、31=木瀬)は、新十両の勇磨に敗れて関取初白星とはならなかった。

立ち合いから前に出続けたが、左を差されて寄られ、最後は押し出された。

「緊張した。幕下で慣れているかと思ったけど、締め込みを着けていたし、雰囲気も違った」

幕下上位として、十両力士と顔を合わせた経験はあったが、大銀杏(おおいちょう)を結ったり、土俵入りを行ったりといった、初めての経験が多く、力を出し切れなかった様子だ。

ただ、念願の土俵にこみ上げるものもあった。新十両として臨む予定だった昨年初場所を、違法賭博に関与して休場。その後は再十両昇進を果たせず、幕下で8場所過ごしてきた。陥落から8場所目、東幕下筆頭だった5月の夏場所で4勝3敗と勝ち越し、今場所の再十両を決めていた。

母校の埼玉栄高から、新十両昇進の際に贈呈されていた、化粧まわしで土俵入りした。ただ「勝った方が価値はある」と、あくまでも勝って恩返ししたい思いが強い。

「あと14日間ある。しっかり結果で応えたい」

ようやくたどり着いた十両土俵だけに、すぐに落ちるわけにはいかないという、気持ちの強さをのぞかせていた。

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