偉大なるおじのDNA受け継ぐ24歳豊昇龍、初の賜杯&大関昇進を勝ち取ることができるのか?

豊昇龍(2023年7月22日撮影)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇23日◇ドルフィンズアリーナ

偉大なるおじのDNAを受け継ぐ24歳は、初の賜杯&大関昇進を勝ち取ることができるのか?関脇豊昇龍(立浪)が、千秋楽の本割で19歳の新入幕、伯桜鵬(宮城野)との大一番に挑む。3敗同士の一戦で負ければ優勝を逃し、勝てば北勝富士-錦木戦次第で初優勝OR優勝決定戦に持ち込まれる。大関とりに挑んだ今場所の豊昇龍を振り返る。

会場内に設けられた関取衆の願い事が書かれた七夕の短冊に「優勝を」としたため、今場所にかける決意をみなぎらせた豊昇龍。その宣言通り、序盤から好調なスタートを切った。初日に翔猿との際どい一番を押し倒しで制し、2日目に正代を力強く寄り切って会心の白星。3日目に“怪力”の錦木に今場所初黒星を喫するも引きずらず、4日目から6連勝で勝ち越しを決めた。偉大なるおじのドルゴルスレン・ダグワドルジ氏をほうふつとさせる闘志むき出しの姿もさることながら、落ち着いた取り口が目立った。

落とし穴は10日目の琴ノ若戦。それまで10連勝中の相手に不覚。12日目には過去5戦全勝と“お得意様”の北勝富士に敗れる波乱。終盤戦に入って見えないプレッシャーにさいなまれたのか。星を落として自滅するのではないかとの不安視もさせた。

大関昇進目安の3場所33勝までもう1敗もできない状況という窮地に立たされ中で、勝負強さを発揮。13日目に新大関霧島、14日目に関脇若元春とライバルを撃破。千秋楽を残して北勝富士、伯桜鵬とともにトップに並んだ。短冊に書かれた願いがもう少しで現実になるところまできた。本人は「自分の相撲を取って終わらせたい」と目の前に一番に集中している。

場所前には大栄翔、若元春とともに大関とりに挑む3関脇としてトリプル昇進も期待されたが、ふたを開けてみれば昇進目安に届く可能性は豊昇龍のみに絞られた。19歳の新鋭を寄せ付けず33勝に到達するか、それとも…。注目の一番が迫る。

◆豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ)本名スガラグチャー・ビャンバスレン。1999年5月22日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。千葉・日体大柏高から立浪部屋に入門し、18年初場所で初土俵。19年九州場所で新十両、20年秋場所で新入幕、22年春場所で新小結、同秋場所で新関脇。得意は右四つ、寄り、投げ。188センチ、142キロ。