豊昇龍、叔父元朝青龍泣くのを「初めて見た」祝福から一夜 大関昇進確実さらに「上に行きたい」

一夜明け会見後、日刊スポーツの優勝紙面を手に満面の笑みを見せる豊昇龍

名古屋場所で初優勝し、モンゴル出身として7人目の大関昇進を確実にした関脇豊昇龍(24=立浪)が、偉大な叔父に続き、大相撲の頂点を目指す。同場所千秋楽から一夜明けた24日、名古屋市の部屋で会見。叔父で元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏に、涙ながらに祝福されたことなどを明かした。同時に26日に正式決定する大関昇進を前に「まだ番付がある」と、将来の横綱昇進にも意欲をみせた。

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あどけなさが残る笑顔と勝負師の真顔が交錯した。初優勝から一夜明け、豊昇龍は祝福メッセージが300件以上も届いたと明かし「うれしかった。本当に優勝したのかなって、今でも信じられない」と笑った。叔父の元朝青龍には「よくやった」と褒められ、優勝25回の大横綱がビデオ通話越しに泣いていたという。「初めて叔父さんが泣いているところを見た。うれしかった」。憧れ続けた叔父に「少しは近づいたかなと思うけど、まだまだ比べられるものじゃない」と、表情を引き締めて話した。

26日の臨時理事会、来場所の番付編成会議を経て、正式に「大関豊昇龍」となる。伝達式での注目の口上は「この後、考えるんじゃないですか」とし、盛り込もうと考えている言葉などは「正直に言います。ありません」と話し、また笑った。ただ直後に「優勝して終わりじゃない。この先、まだ番付がある。そこに向けて一生懸命稽古して、上に行きたい」と続けた。大関を確実としたからこそ、叔父と並ぶ横綱まで上り詰めたい思いも口にできた。

場所中は「正直、夜は眠れなかった」と、重圧も感じていた。布団に入っても1、2時間は寝られなかったという。その中で千秋楽は、本割で19歳の伯桜鵬、優勝決定戦で31歳の北勝富士を連破。人前でほとんど見せなかった涙は「我慢していたけど出ちゃった。それぐらい、うれしかった」と、照れ笑いを浮かべた。

万能な取り口は、一方で「型がない」と、欠点のように指摘される。ただ豊昇龍は「自分にとっては型がない方がいい」ときっぱり。“型破り”な新大関は、叔父の背中を追って横綱まで突き進むつもりだ。【高田文太】