<大相撲秋場所>◇6日目◇15日◇東京・両国国技館
大関経験者が、新大関の壁にはね返された。西前頭2枚目から返り三役を目指す朝乃山(29=高砂)が、大関豊昇龍(24=立浪)に挑戦。
先場所は7日目に対戦し上手投げで敗れたが、その一番で左上腕を痛め途中休場に追い込まれた因縁の相手。大関経験者の意地もぶつけたかった。
両者、互角の当たりから右四つに組んだ。左前みつ狙いの豊昇龍は、思惑通りに左上手を引く、一方、左上手が取れない朝乃山は、何とか打開しようと左からの巻き替え、さらには右からの下手投げで攻勢に出た。さらに寄り立て勝負を決めようとしたが、土俵際で豊昇龍の逆転の右下手投げで転がされた。
両者の意地が11秒6の相撲にぶつかり合った一番に、報道陣の取材に対応した日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も「(互いに)よく攻めてよく守った良い相撲だった。最後は豊昇龍の反応の良さが出た」と健闘を評価した。その上で、朝乃山について注文もつけた。相撲の流れ自体は「朝乃山のペースだった」と話しつつ「朝乃山からすれば、まだまだ稽古が足りないようだ。もうひと息じゃないかな」。この4連敗中に、体が流れる場面も見受けられる。同理事長も「(大関に)上がってきた時のようなドッシリさがない」と指摘。さらなる奮起を促した。