熱海富士V争い単独トップ「期待も何も行っちゃうような感じがする」八角理事長も優勝に太鼓判

翔猿(右)を上手投げで破る熱海富士(撮影・野上伸悟)

<大相撲秋場所>◇11日目◇20日◇東京・両国国技館

優勝争いで単独トップに立っている、返り入幕で東前頭15枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)が、自身初の役力士との対戦でも、力強さを発揮。豪快な上手投げで小結翔猿(31=追手風)を破り、2ケタ10勝目をマーク。ただ一人の2敗だった高安(33=田子ノ浦)が敗れたため、優勝争いで後続に2差をつけた。

右差し狙いで立った翔猿の作戦が、逆に熱海富士には幸いした。あっけなく左上手を引くと、一呼吸置いてすぐ、引きつけながら前に出て、左から強烈な上手投げで三役力士を豪快に転がした。

若さの勢いが止まらない。報道陣の取材に対応した日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も、思わず優勝に太鼓判を押した。もちろん残り4日の星取り次第だが、ここまでの勢い、残り4日で2差をつけたこともあり「期待も何も(このまま優勝まで)行っちゃうような感じがする。明日(12日目の大栄翔に)勝てば(さらに)乗っていく。(一方で)追うのがいない。(後続は)11番勝つのがやっとだろう」と見通しを話した。さらに「努力している人には、こういういいことがある。いい流れを自分で作っている。何歳? 21歳? いいね」と、お褒めの言葉。さらに「熱海富士の活躍で『オレも』と(他の力士の刺激にも)なる」と相乗効果にも期待した。