【編集後記】元逸ノ城の三浦駿さんがNGなく丁寧に答える姿に好感、来年2月断髪式を応援したい

5月4日、引退会見に臨む逸ノ城

電撃引退から半年。単独インタビューに応じた元関脇逸ノ城の三浦駿さん(30)から、ようやく本音が聞けたような気がした。引退理由に挙げた腰の状況、飲酒にまつわるトラブル、師匠の湊親方ら部屋関係者との確執まで。答えづらい質問にも真っ正面から向き合っていた。1時間半近くに及んだ取材を終え、NGなく一つ一つ丁寧に答える姿に自然と好感を持てた。

モンゴルの怪物-。新入幕での快進撃に始まり、その力は誰もが認める存在だった。横綱照ノ富士は「右四つがっぷりで組んで力が強えーなーと感じたのは、逸ノ城と栃ノ心関の2人でした」とたたえていた。春場所14勝1敗で十両優勝した後のよもやの引退には、「もったいない」(玉鷲)と口にする声は少なくなかった。昨年九州場所を制した阿炎は「良き友であり、良きライバルだった」と名残惜しむほどだった。

相撲界に大きな影響を与えた男が来年2月に断髪式を迎える。この知らせを聞きつけて、大物有名人も当日にはさみを入れたいと連絡を寄せている。「最後のけじめ。まわしを巻くこととはできないですけど、楽しくやれたらいいなと思ってます」と準備に奔走する姿を想像し、心から応援したいと思った。【平山連】