錣山親方死去から一夜明け部屋頭の阿炎「泣くのは我慢していたんですけど、耐えきれなくて…」

錣山部屋の前で取材に応じる阿炎(撮影・足立雅史)

大相撲元関脇寺尾の錣山親方(本名・福薗好文)の訃報から一夜明けた18日、部屋頭の小結阿炎(29)は師匠の最後に立ち会えたこを明かし「ずっと苦しんでたんで、最後に本当に安らかに眠れた感じだったので良かった」とかみしめた。そして「泣くと怒られるので泣くのは我慢していたんですけど、耐えきれなくて…。その日は1日そばで泣いてました」と振り返った。

前日17日の朝一番で冬巡業を離れて師匠の入院する都内の病院に駆けつけた。そのころは容体が安定し、「このままだったら奇跡的な回復があるんじゃないか」と願った。一度は若い衆を部屋に戻し、急な容体の悪化に備えて、おかみらと病院に待機。「いきなりだった」と急変し、師匠の最後を見届けた。

「親みたいに接してくれた。たくさんの愛をいただいた。迷惑をかけましたが、父親のような広い心でずっと僕を守ってくれた。本当に特別な存在という感じです」と感謝。師匠の幼少期の「アビ」というニックネームが由来のしこ名を付ける。「本音をいうともうちょっと見てほしかったですけど、この『阿炎』というしこ名が天国でも届くように有名になっていきたい」と誓った。