大相撲の元関脇寺尾で、17日に60歳で死去した錣山親方(本名・福薗好文)の告別式が23日、東京・江東区の錣山部屋で営まれた。
葬儀には多くの相撲関係者が駆けつけた。参列した大関霧島(27=陸奥)は「すごく優しい言葉をいただいた。大関昇進パーティーでは『よかったな』や『けがせず頑張ってくれ』と言われた。(遺体に対面し)『今まで温かい言葉を懸けてくれてありがとうございます』と伝えました」と話した。
霧島は11月の九州場所で13勝2敗の好成績を収め、初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)は綱とりとなる。体重は145キロあるが、幕内力士の中でまだまだ線が細い。それだけに錣山親方の現役時代を思い浮かべながら「細いけどスピードがあって、すばらしい相撲を取っていた。いつもYouTubeで見ている」と、参考にしているという。
前頭阿武咲(27=阿武松)は、目を真っ赤にして涙をぬぐいながら「本当に、大好きな親方だったので、さびしいです」とだけ話した。錣山部屋部屋頭の小結阿炎とは仲が良く、出棺に際して号泣していた阿炎に声をかけていたわった。その振る舞いに阿炎も感謝し、斎場へと向かう車に乗り込んだ。
他にも現役力士では関脇琴ノ若、前頭琴恵光、十両琴勝峰の佐渡ケ嶽部屋勢、前頭一山本、十両島津海の放駒部屋勢、前頭王鵬らが駆けつけた。【高田文太】