大相撲で大関経験者の西前頭7枚目朝乃山(29=高砂)が4日、茨城・阿見町の二所ノ関部屋に出稽古し、本格的な稽古再開した。計10番で6勝4敗。前頭友風に4勝無敗だったが、十両の高橋改め白熊に1勝1敗、新入幕の大の里には1勝3敗と負け越した。昨年末は12月30日まで稽古し、年明けは前日3日の部屋での稽古始めで、基礎運動などを中心に汗を流していた。この日は師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)、十両朝紅龍とともに出稽古に訪れた。
申し合いの前には、二所ノ関部屋の若い衆と一緒に、四股やすり足、腰下ろしなど、基礎運動で汗を流した。昨年11月の九州場所直前に痛め、同場所を初日から7日目まで休場する要因となった左ふくらはぎには、大きなサポーターが施されていたが「足は大丈夫」と、回復していることを強調。その後、二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から「悪い癖が出ているから直さないと」と、寄る際の体の使い方などをアドバイスされた。
もともと昨年九州場所前から、二所ノ関親方に出稽古に来るよう誘われていた。ただ、同場所前の秋巡業中に左ふくらはぎを肉離れし、実現しておらず、この日、朝乃山、朝紅龍が高砂部屋勢として初めて、二所ノ関部屋を訪れた。朝乃山は「稽古場も広いし、トレーニングルームとかもすごかった」と、2面ある土俵など環境面の充実ぶりに驚いていた。
そんな中で昨年、関取となった大の里、白熊に、この日の稽古で勝ち越すことはできなかった。特に大の里には、立ち合いから圧力で押し込まれる場面が多く「見ての通りです。ボロ負けでした。圧力もあるし、体の寄せ方もうまい。強かった」と、実力を認めた。左足ふくらはぎを痛めていたことが影響したか問われても「それは関係ない」と、言い訳しなかった。
元日の地震で北陸地方に大きな被害が出たが、富山市の実家は「大丈夫でした」と話した。ただ、母方の祖母が暮らす、富山・氷見市は電気が止まるなど、生活に支障が出ているという。同じ北陸地方、石川県出身の大の里とも、互いの地元の状況などを確認し合った。それだけに「土俵で頑張って白星を挙げて、地元に元気を与えられるようにしたい」と力説した。
三役復帰目前の東前頭筆頭だった先場所は、4勝4敗7休に終わり、今場所は番付を下げた。それだけに「1場所でも早く三役に戻りたい。元の地位(大関)もあきらめていない。あきらめないで頑張っていきたい」と、逆襲を誓った。上位総当たりの番付ではないため、優勝の可能性が高まる格好だが「優勝は毎場所目指している」と、力強く話した。初場所(14日初日、東京・両国国技館)は、上位陣が星のつぶし合いを行う中、大の里とともに、優勝争いに加わる可能性は十分ある。