常総学院野球部出身の渋谷一興が大相撲新弟子検査を受検 ロッテドラ3木村とは中高のライバル

新弟子検査を受けた常総学院高野球部出身の渋谷

大相撲初場所(1月14日初日、両国国技館)の新弟子検査が東京・両国国技館で行われ、渋谷一興(いっきょう、18=二所ノ関)ら、11人全員が体格基準(167センチ以上、67キロ以上)を満たした。合格者は内臓検査の結果を待ち、初日に発表される。

常総学院(茨城)野球部出身の渋谷は、184センチ113キロでパスした。

常総学院は、甲子園で春夏を通じて優勝、準優勝ともに2回を誇る超名門だ。小学校1年生から野球を始めた渋谷は、主に投手として活躍。公式戦出場はならなかったが、強豪校で腕を磨いた。

けがに悩まされていた。中学1年生時に右肘を痛め、「野球の伸びしろがなくなってしまった」。高校でも野球に打ち込んだが、大学では競技の継続は難しいと判断し、「何かやれるスポーツはないかと思ったときに、ちょうど相撲が自分の中でぱっと出てきた」と二所ノ関部屋の門をたたいた。

親方と同じ茨城県出身という縁もあってこの部屋を選んだ。「地元で駅に稀勢の里(二所ノ関)親方の写真があった。ニュースを見れば、親方が部屋を作りました、弟子が増えましたというニュースを目にしていた。自分もあの人のそばで、相撲ができたらうれしいな」と経緯を明かした。

中学、高校のライバルの存在も刺激になっている。同郷でロッテドラフト3位の木村優人投手(18=霞ケ浦)とは、中学時代からボーイズリーグなどで競い合ってきた間柄。ロッテから指名を受けた時は、木村にLINEで「俺も相撲で頑張るから、お互いテレビで見られるように頑張ろうな」とメッセージを送った。最速150キロ右腕は「ありがとう」と一言で返答。渋谷は「あいつらしいですね」と白い歯を見せた。

島田直也監督(53)からの言葉を大事にしている。「何事にも準備が大事。準備がなければ、相手に勝つことはできない」。日本ハム、横浜など、競争の激しいプロ野球界で豊富な経験を持つ元投手からの指導は心に残り続けている。相撲部屋に入門することを伝えた際、島田監督は「お前が進む道なんだから俺は全力で応援する」と後押しにもなった。

「親方のような力士になりたい」と力強く宣言した。活躍の場をマウンドから土俵に移し、高みを目指す。【村山玄】