大相撲の最高位東前頭4枚目で、現在は首を痛めて4場所連続休場中のため東三段目83枚目に番付を下げた炎鵬(29=宮城野)が、出場可否は未定ながら、初場所(14日初日、東京・両国国技館)への意欲を示した。11日、都内の部屋で稽古し、申し合いは計12番で全勝。ただ、相手は序二段の2人だっただけに、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)と話し合い、取組編成会議が行われる12日朝までに出場するかどうかを決める。それでも自身は金沢市出身で、元日の能登半島地震で被害の大きかった地域に親戚もいるだけに「ふるさとでこういうことがあって、気持ち的に動かされた。少しでも自分ができることで、力になれたらいいなと思う」と、力説した。
もちろん「痛みはゼロではない。100%良くなることもない」と、100キロ前後の小兵ながら、幕内で約2倍の体重の相手にも、快勝していた時のような状態には戻っていない。再発するかもしれないという恐怖心も「全て克服できたかというと、どうかなという部分はある。正直、まだ後遺症もある。恐怖心との戦いを乗り越えていかないと」と、心身ともに課題は残っている。それでも、率直な今の思いは「出たいですね」と、しみじみと語った。
「出たいけど、土俵の厳しさも、三段目に番付を下げたとはいっても、1番勝つことの大変さは分かっているつもり」と、出場へのハードルは高い。一方でやはり「こんな大変な時でも自分を気にかけてくれる人たちがいる。少しでも恩返しできたらいいなと思います」と、出場へと心を動かされる状況でもある。今年に入り「全然、思うような相撲を取れていない」と、漏らしたこともあった。本来なら休場に傾く状態でも、ギリギリまで出場の可能性を模索していくつもりだ。