<大相撲初場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館
大関経験者で西前頭7枚目の朝乃山(29=高砂)が、初日から2連勝を飾った。十両だった昨年初場所以来、1年ぶり2度目の顔合わせとなった、最近2場所勝ち越し中の東前頭6枚目金峰山を破った。初日は、先々場所で十両優勝、先場所で一時優勝争いの単独先頭に立つなど、最近2場所好調の一山本に快勝。勢いに乗りそうな気配が漂い始めた。
元日の能登半島地震に心を痛めた。富山市の実家、富山・氷見市の祖母宅などは日常を取り戻しているというが、初日の取組後は「場所中、地震のことはあまり話したくない。亡くなった方、今も行方不明の方も大勢いるので、軽々しくは話せない」と、神妙な顔つきで話していた。もちろん、自身が北陸地方を思っていることを発信することで、被災者を勇気づけることも理解している。それだけに「土俵で戦う姿を見せて、相撲で恩返しするしかない。1番は白星を届けること」とも力説。これまで以上に故郷を、北陸地方出身ということを背負って戦う覚悟がにじんだ。
先場所は直前に左ふくらはぎを肉離れし、初日から7日間休場した。勝ち越しに後がない状況から途中出場して4勝4敗7休。返り三役目前の東前頭から番付を落とした。2場所ぶりに出場した初日の取組後は「初日から出られたのはうれしい。今日の初日のために稽古してきた。初日に合わせてきたつもり」と、堂々と話した。左ふくらはぎを痛めた影響は先場所後も続き、昨年いっぱい、相撲を取る稽古ができていなかった。それでも急ピッチで仕上げ、上位総当たりではない、今場所の番付では実力を示している。今場所の目標として掲げる2桁白星と優勝争いへ、さらに白星を重ね続けるつもりだ。