<大相撲初場所>◇5日目◇18日◇東京・両国国技館
綱とりの序盤を霧島が4勝1敗で乗り切りました。ただ、敗れた前日の翠富士戦と共通する気になるところがあります。この日は立ち合いで阿炎のもろ手突きを、下からあてがいながら起こしました。足が半歩ずつ前に出ているのもいい。それでも腰が少し高いように見えます。翠富士戦もそうでしたが、大きな相撲を取ろうとしているのかな? と感じます。どうしてそう見えるのか。目指す上の地位に上がる前に、もうその地位の相撲を取ろうとする力士が、振り返ってみるといるんです。横綱になったら受けて立たないといけない、胸を出していこう…とか。少しでも意識すれば相撲に表れてしまいます。「心技体」の「心」の部分が乱され、どうしても土俵で出てしまいます。
幕内平均より体重が軽い霧島だけに、この受けの姿勢でいるといっぺんに持って行かれる可能性があります。ましてや6日目は、豊昇龍を電車道で持って行った豪ノ山ですから、同じような腰の位置で相撲を取れば危ういでしょう。受ける相撲、大きな相撲、自分がやりたい相撲は横綱になれば、いくらでも取れます。一発で綱とりを決めようとするなら、なおさら攻めの姿勢を貫いてほしい。(日刊スポーツ評論家)