<大相撲初場所>◇7日目◇20日◇東京・両国国技館
大相撲初場所7日目(20日・両国国技館)3場所連続休場明けの横綱照ノ富士は正代に寄り倒され、2敗目を喫した。元大関の正代は2個目の金星獲得。38場所ぶりは史上7番目のブランクとなった。
両大関は横綱昇進を目指す霧島が北勝富士を寄り切り、1敗を堅持した。豊昇龍も翔猿を寄り切って5勝目。両関脇は大関昇進に挑む琴ノ若が竜電を寄り切って6勝1敗とし、大栄翔は新小結宇良を突き出して5勝目。
元大関の平幕朝乃山が7戦全勝で単独首位を守った。1敗で追うのは霧島、琴ノ若、平幕阿武咲、新入幕大の里の4人。
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霧島は2度目の立ち合いで北勝富士と激しくぶつかった。序盤から突き合う展開にも、流れの中から隙を逃さず組み止めた。しぶとく粘りを見せる相手の出方をうかがいながら力強く寄り切った。土俵下まで吹っ飛ばす豪快な攻めに、「良いかんじで前に出たところを引いてしまったけど、稽古をやってきたことでしっかり残れた。我慢してやれた」と振り返った。
取組中には予期せぬ事態が起きた。北勝富士に押し込まれて引いた場面。背後にいた三役格行司の木村容堂が霧島をよけようとして派手に転倒。烏帽子(えぼし)と草履が脱げて慌てる行司の姿に館内はざわついた。自身は「なんか落ちているな」と冷静だった。倒れた行司に当たった感触はあったが、土俵上では邪念を消した。すくい投げで土俵際でこらえた場面で、行司が身支度を調え直して土俵内に戻ると、館内は再び大歓声。反撃開始。ハプニングにも一切動じず1敗を守り、「良かったと思います。最後は落ち着いていけた」と白い歯を見せた。
1差で単独トップの朝乃山を追いかける。初めての綱とりで重圧のかかる中でも、表情からは焦った様子は見えない。「一番、一番しっかりやっていきたい」。気持ちを引き締め、行司の勝ち名乗りを受けた。【平山連】