尊富士が初黒星も八角理事長「まだいいような感じがする。2差だから余裕だろう」初優勝に言及

日本相撲協会の八角理事長(2023年6月22日撮影)

<大相撲春場所>◇12日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪

110年ぶりの新入幕優勝に突き進む東前頭17枚目の尊富士(24=伊勢ケ浜)にとっては、ひとまず“小休止”の土俵となった。

前日の琴ノ若に続く連日の大関戦となった豊昇龍(24=立浪)との一番は、攻め込みながら小手投げに屈し、ついに今場所初黒星。1場所15日制が定着した49年夏場所以降では1位だった、あの昭和の大横綱、大鵬が持つ新入幕の初日からの連勝記録11には前日、並んだが、抜いて単独1位に立つことは逃した。

それでも、2差で追っていた大の里が敗れ3敗に後退。後続で追うのが大の里1人から、2大関らを含めた4人に増えたが、2差は変わらず残る土俵も3日だけ。優位にな状況は変わらず、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も「やはりまだ尊富士がいいような感じがする。(星の差は)1つじゃない、2差だから余裕だろう」と優勝争いを展望した。

110年ぶりの新入幕優勝を目前に、角界の先輩としては「尊富士にとっては最大のチャンス。これは決めたいところだろう。(来場所以降の)これから(相撲を)覚えられるから」とし「記録的なこと。決めてほしい」。そう話した、そのすぐ後に「立場上、大関という番付があるから」と、番付社会の協会を預かるトップとしての立場も考え、慎重に言葉を選んだ。

敗れたこの豊昇龍戦についても「大関を前に持って行っているのは力があるということ」と変わらぬ評価の言葉を並べ「悪い相撲じゃない。今日みたいな相撲を取っていれば大丈夫」と、これまで通りを貫けば依然として、優勝の可能性が高いことを強調していた。