<大相撲春場所>◇千秋楽◇24日◇エディオンアリーナ大阪
新入幕の東前頭17枚目・尊富士(24=伊勢ケ浜)が豪ノ山を押し出し、13勝2敗で初優勝を遂げた。前日14日目の取組で右足を負傷。救急車で大阪市内の病院へ搬送される事態で出場も危ぶまれた千秋楽。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)に直訴しての強行出場で白星を飾った。史上最速の所要10場所で、110年ぶりの新入幕V。さらにまだ大銀杏(おおいちょう)を結えないちょんまげ力士の優勝も初。尊富士は三賞も殊勲、敢闘、技能すべて獲得した。
<尊富士の激動の24時間>
【23日=14日目】
◆午後5時15分ごろ、朝乃山に寄り切りで敗れる。右足を引きずりながら土俵を降り、そのまま少し歩いたところで付け人に肩を借りる。運び込まれた車いすで会場内の医務室へ移動。
◆午後5時55分ごろ 会場に到着した救急車に乗り込み、大阪市内の病院へ出発。約15分後に到着する。
◆午後10時ごろ 病院の地下出入り口に、横付けしたタクシーに乗り込んで部屋へ。付け人がタクシーの窓をタオルで覆い、中が見えないように配慮する。
【24日=千秋楽】
◆午前9時5分ごろ 伊勢ケ浜部屋の朝稽古終了。尊富士は最後まで現れず。
◆午後0時30分ごろ 伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が会場入り。「出る方向で調整している」と明言。
◆午後2時17分 少し足を引きずりながらも、自力で歩いて場所入り。2分後には支度部屋に移動した。
◆午後3時24分 幕内土俵入りで観客に姿見せる。
◆午後4時8分 取組のため、大きな拍手と歓声を浴びながら土俵下に座る。
◆午後4時20分 豪ノ山を押し倒して初優勝。110年ぶり新入幕優勝の偉業に、館内は大歓声と拍手。