【曙さん年表】ハワイでスカウト、若貴としのぎを削り外国人初横綱へ 格闘技・プロレスでも活躍

88年3月、東関親方(元関脇高見山)の現役時代の化粧まわしを締め一番出世披露に臨む大海、のちの曙太郎さん(1988年3月17日)

大相撲の第64代横綱を務めた米国ハワイ出身の曙太郎さん(旧名チャド・ローウェン)が、今月上旬、都内の病院で心不全のため亡くなっていたことが11日、日本相撲協会から発表された。54歳だった。

<曙さんの年表>

■大相撲時代

◆69年0歳

ハワイ州オアフ島で生まれる。旧名はローウェン・チャド・ジョージ・ハヘオ。

◆88年18歳

元高見山の東関親方にスカウトされ、パシフィック大を中退。春場所で初土俵。同期は花の六三組といわれ、貴乃花、若乃花、魁皇ら。

◆90年20歳

春場所で新十両昇進。同年秋場所で若花田(若乃花)、貴闘力らとともに新入幕。

◆92年23歳

関脇だった夏場所で13勝2敗を挙げ初優勝。場所後に大関昇進。同年九州場所で2度目の優勝。

◆93年23歳

初場所で関脇貴花田との直接対決を制して3度目の優勝。場所後に外国出身初の横綱に昇進。名古屋から3場所連続優勝も達成。

◆94年25歳

夏場所前の巡業で左膝、場所中に右膝を負傷。この両膝のケガがその後の現役生活を苦しめる。

◆96年26歳

4月に日本国籍取得。

◆98年29歳

長野五輪開会式で横綱土俵入りを務めた。

◆00年31歳

名古屋で19場所ぶり10回目の復活優勝。同年九州場所で11回目の優勝。これが最後の幕内優勝となった。

◆01年31歳

初場所は両膝のケガの悪化で全休。場所後に現役引退を表明。

■格闘技・プロレス時代

◆03年34歳

九州場所前、日本相撲協会に退職願を提出。その後、K-1参戦表明。大みそかのボブ・サップ戦で格闘家デビューし1回KO負け。

◆04年35歳

大みそかに総合格闘技ルールでホイス・グレイシーと対戦し、1回タップアウト負け。

◆05年35歳

3月に米WWEのスマックダウン大会でプロレスデビュー。8月にはプロレスの師匠と仰いだ武藤敬司が社長を務めた全日本プロレスに参戦。大みそかにはタレントのボビー・オロゴンと総合格闘技ルールで対戦し判定負け。

◆06年36歳

1月4日の新日本東京ドーム大会に参戦。同下旬にはノア日本武道館大会で花の六三組で同期の力皇とタッグ結成。

◆07年38歳

8月に曙そっくりの「モンスター・ボノ」としてハッスルに参戦。

◆12年43歳

大仁田厚と電流爆破デスマッチを行い、勝利した。

◆15年46歳

12月に自ら主宰するプロレス団体「王道」を設立。

◆17年47歳

4月のプロレス団体DDT福岡大会に出場。メインの6人タッグ戦を終えた後、体の不調を訴えて北九州市内の病院に救急搬送された。心不全と診断され、一時心臓が止まったが、電気ショックなどで再び動き出した。

◆18年49歳

倒れてから1年。都内の病院で懸命にリハビリ。一時はベッドから起き上がることさえできなかったが、10メートル程度は自力で車いすを動かせるようになった。

◆19年50歳

元付け人で41歳で亡くなった元潮丸の東関親方の通夜に訪れる。「悲しい。早すぎる」と涙を流した。

◆24年54歳

4月に心不全のため死去。