<大相撲夏場所>◇3日目◇14日◇東京・両国国技館
今場所から所属部屋が、旧宮城野部屋から伊勢ケ浜部屋に変更となった西十両8枚目の伯桜鵬(20=伊勢ケ浜)は、連敗で1勝2敗と黒星が先行した。
千代栄に突っかけられた後の2度目の立ち合い。伯桜鵬は頭からぶちかましたが、相手の突き放しにじりじりと後退した。ようやく距離を詰め、左でまわしを取ろうと前のめりになったとところをいなされ、突き落とされた。「前に出ようと思っていた。相手は引くのが上手なので、右ではなくて、左でまわしを取って、動きを止めようと思っていたけど、突き放しを受けてしまって引いてしまった」と、悔しさを押し殺して話した。
敗れた前日2日目の玉正鳳戦後に、右上腕を気にするしぐさを見せていた。その取組後には「ちょっと音が鳴った。プチッと。投げを打った時に。上腕二頭筋。ちょっと痛いです。病院に行きます」と、話していた。この日、病院での診察の結果、右上腕二頭筋を断裂したことを明かした。右腕については「力は入らない」と、深刻な状態であることも打ち明けた。
ただ「出ると決めたからには、そこ(けが)は関係ない。出るか、出ないかは自分で決めたこと。出る以上は、しっかりと取ることが仕事」と、言い訳せずに堂々と話した。休場は考えなかったといい「皆さん、けがしてやっている中で一緒だと思う。自分のやるべきことを、しっかりとやらないと」と続けた。
伯桜鵬は、所要1場所で新十両、同3場所で新入幕と、スピード出世で1位の記録を持つ。新入幕だった昨年名古屋場所では千秋楽まで優勝を争って11勝4敗。技能賞と敢闘賞を受賞し「令和の怪物」とも呼ばれた。だが、8月末に入門前から脱臼癖があった左肩を手術。2場所全休し、幕下で再起してから3場所目で、飛躍を期待された場所で、またもけがに苦しめられる形となった。黒星先行となったが「残り頑張ります」と、巻き返しへの意欲を示して引き揚げた。