元幕内の琴恵光、17年間を振り返り思い出の一番は…「土俵に上がっている時間が長かった」

引退会見で話す琴恵光(撮影・滝沢徹郎)

<大相撲夏場所>◇8日目◇19日◇東京・両国国技館

元幕内で西幕下11枚目の琴恵光(32=佐渡ケ嶽)が、夏場所8日目の19日、東京・両国国技館で引退会見を行った。

師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が同席し、07年春場所の初土俵から、17年間の現役生活を振り返った。引退時の身長は177センチで、中卒たたき上げの入門当時は体重100キロ足らず。引退時でも125キロという小兵だったが、常に真っ向勝負で努力家という実直な性格は、弟弟子らから尊敬されていた。「これだけ長く相撲を続けてきたので、やっぱり、少しさみしいという気持ちもありましたが、本当に精いっぱい、この体でやってきて…。本当に感謝の気持ちです」と、周囲の支えや応援に感謝した。

思い出の一番には、21年名古屋場所8日目の横綱白鵬戦を挙げた。寄り切りで敗れたが、同場所は最高位の東前頭4枚目で、現役生活で唯一経験した結びの一番となった。「負けてしまいましたけど、入門したころは結びで取ることなんて想像できなかった。すごく土俵に上がっている時間が長かった気がする」と、振り返った。

年寄「尾車」を襲名し、今後は佐渡ケ嶽部屋で部屋付き親方として後進を指導する。断髪式の予定は決まっていない。