大相撲44部屋目となる中村部屋の新設が決まった。
日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、二所ノ関部屋付きの中村親方(42=元関脇嘉風)の独立を承認した。6月1日付。前頭友風、前日29日に新十両昇進が決まった嘉陽ら力士8人、呼び出し1人、床山1人が転籍する。夏場所で所要7場所の史上最速優勝を飾った小結大の里は転籍せず、元横綱稀勢の里が師匠を務める二所ノ関部屋所属で変わらない。
中村親方は、日体大でアマチュア横綱に輝き、大相撲では三賞10度、金星8個を獲得した。19年秋場所限りで現役を引退。その後は現役時代から所属していた尾車部屋付きで後進を指導していたが、師匠の定年により閉鎖となり、友風らを連れて二所ノ関部屋に移っていた。夏場所中には「怖い親方ではなく怖くない、相談されやすい親方を目指している」と話していた。
部屋の所在地は後日発表されるが、複数の関係者によると、4月に閉鎖された東京・墨田区の旧陸奥部屋を使用するという。地図サービス「グーグルマップ」によれば、両国国技館からの距離は茨城・阿見町の二所ノ関部屋が全ての部屋で最も遠い53キロ。それが旧陸奥部屋に引っ越せば最も近い150メートル、徒歩3分に急接近する。そんな一風変わった現象でも注目されるかもしれない。【高田文太】